※在校生、卒業生の別は取材時点のものです

卒業生

熱心な指導が患者さんの安全と質の高い看護につながっています

看護の仕事について

総合医療センターの救急外来で働いています。救急外来を選んだ理由は『かっこいい』と思ったことがきっかけでした。もちろん、それだけではなく、救急外来ではさまざまな疾患の患者さんと出会えることが自分の学びになると思ったからです。 普段は、救急車で運ばれてくる患者さんの初期対応から、安定した状態への移行、そして必要に応じて入院へとつなぐ仕事をしています。最初は軽症の患者さんを担当していましたが、今では先輩のサポートを受けながら、徐々に重症患者さんの対応も任されるようになりました。

学生時代に学んだこと

学生時代で最も学んだことは、『報告・連絡・相談(ホウレンソウ)』の重要性です。仕事を実際にするようになって、重要なスキルだと実感しています。 先生方は常に、報告が遅れることや、情報共有の不足について厳しく指導されました。実習中も、計画の調整や先生への報告を丁寧に行うことを徹底的に学びました。この習慣が患者さんの安全と質の高い看護につながることを今では深く理解しています。

学生時代の自分の変化

3年間で最も感じた成長は、自主性と責任感です。高校と違い、市看では自分たちで学習計画を立て、実習の準備や市看祭などの行事も学生主体で企画・運営しました。単位管理も自分でしっかりと行い、自己管理能力を身につけました。最初は不安でしたが、同期の仲間と一緒に乗り越えていくうちに、自分で考え、決断し、行動する力が身についていったと思います。

同期とのつながりについて

同じ病院に就職した同期が約30人もいて、研修も一緒に受けています。同期とは今でも会って仕事の悩みを話したり、愚痴を言い合ったりと、お互い励まし合っています。特に仲のいい同期とは定期的に集まって、バーベキューや飲み会なども楽しんでいます。同期との絆は、仕事を続ける上で大きな支えになっています。

仕事のやりがいについて

患者さんに直接関わり、人のために仕事をしていると実感できることが最大の魅力です。救急外来は、患者さんと関わる時間は短いものの、その瞬間の関わりが非常に重要だと感じています。 重症の患者さんの状態が少しでも改善して『ありがとう』と言われたとき、看護師としての喜びを感じます。特に、苦しそうだった患者さんが、少しでも症状が楽になり、入院に移行できたときは、本当に良かったなと思います。

市看の魅力

市看の最大の魅力は、実践的で現場に即した学びができることです。先生方は常に、現場に近い形で演習を工夫してくださいました。たとえば、実際の医療現場で使用する物品の準備や、患者さんの状況設定なども、できるだけリアルに再現してくれました。特にコロナ禍で実習に行けない時も、学校内で病院のような設定を作り、限られた環境の中でも、私たちに最善の学習を提供してくださいました。 演習では、清拭や陰部洗浄などの看護技術を徹底的に練習したので、すぐに現場で役に立っています。これらの学びが、今の私の看護師としての基盤となっています。