
※在校生、卒業生の別は取材時点のものです
コロナ禍での経験が医療の道へ進むきっかけでした
市看を志したきっかけ
私は5人兄弟の長女として、下の子のお世話をしてきました。小さな弟や妹の世話をする中で、その可愛らしさや純粋さにひかれ、子供に関わる仕事をしたいと考え始めました。中学生までは保育士や幼稚園教諭を目指していたんですが、医療従事者である家族や親戚の影響を受け、小児科で働く看護師を目指すようになりました。特にコロナ禍での医療現場の状況を当時の看護師から直接聞く機会があり、自分にできることを模索する中で看護の道を選びました。
学習について
看護学校の学びは想像以上に大変で、毎日多くの知識を吸収しなければなりません。テストのための勉強だけでなく、国家試験や将来の現場で活かせる知識を身につけることが求められます。学習スピードもとても早いので普段の勉強と並行して、少しずつ復習を行い、終講試験の対策をしています。
実習での学び
実習では、患者さんとのコミュニケーションの難しさを実感しました。例えば、事前に患者さんの情報を得ていても、実際に会ってみないと本当の状況は分かりませんでした。患者さんの表情や心の状態を読み取りながら、その時々の状況に応じたコミュニケーションを取ることの大切さを学びました。
学校生活について
市看は、学年を超えた交流が盛んで、先輩と後輩の距離がとても近いのが特徴です。学年を超えて取り組む市看祭では高齢者体験ブースや手浴体験など、学んだ看護技術を活かしたイベントを企画し、地域の方々に日々の学習の成果や、看護の魅力を伝えました。学生同士とても仲が良く、互いに高め合える環境があり、同じ志を持つ仲間と学べることに喜びを感じています。
将来への意気込み
小児医療への志は変わらないんですが、さまざまな現場を経験し、幅広い知識を身につけたいと考えています。小児看護に特化する前に、他の分野での経験を積むことで、より普遍的で柔軟な看護スキルを習得したいと思っています。
高校生のみなさんへ
早いうちから優先順位を決め、自主的に行動する習慣を身につけることをおすすめします。自ら考え、積極的に行動する姿勢が重要だと思います。勉強量が多くて大変ですが、同じ目標を持つ仲間と共に学べる喜びは何物にも代えがたいものです。看護の道は決して平坦ではありませんが、人の命に寄り添い、支える素晴らしい仕事です。自分の可能性を信じて、挑戦して欲しいと思います。